京橋公園目次
京橋公園について
京橋駅直結!四季の植物を楽しめる都会のオアシス
「京橋公園」と聞くと、東京銀座の京橋プラザ横の公園を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、今回は東京ではなく、大阪にある「京橋公園」の魅力をお伝えします。
京橋公園は、京阪・地下鉄・JR線を有する京橋駅に直結した、「コムズガーデン」の地上にある公園です。
そのため、雨にも濡れずに行くことができます。
公園といっても遊具はなく、地面はタイル張りで広場のような構造です。
地下には清掃されたトイレもあるため、万が一の時も心配いりませんね。
今回は都会にある、魅力たっぷりな京橋公園について解説します。
京橋の由来
まずは京橋公園のある「京橋」の地について見ていきましょう。
そもそも「京橋」とは、駅の近くにある橋の名前に由来しています。
京橋駅から西へ約1kmに位置する、寝屋川(古大和川)にかかる橋です。
読んで字のごとく、「京に通じる橋」という意味から名づけられました。
橋が架けられたのは戦国時代、豊臣秀吉が大阪を治めていた時代と言われていますが、はっきりしたことは分かっていません。
大阪では数少ない、天神橋、天満橋と並んで、当時の江戸幕府の経費で架設・修復された公儀橋でした。
また現在の形とは異なり、最長時には100メートルを超える長さでした。
この情報だけでも、京橋が歴史的に古くからある橋だということが分かりますね。
また江戸時代には、京橋のそばには川魚の市場があったそうです。
当時は大阪の「東の玄関口」で、陸・水の商業を担う重要な場所でした。
しかし、鉄道の発展とともにその役割は失われていきました。現代に残っていれば、新鮮な川魚を京橋で楽しむことができたかもしれませんね。
京橋駅周辺が繁華街として発展すると、「京橋」は京橋駅周辺の地名となりました。
江戸時代には、寝屋川に架かる京橋の南から「京橋1~6丁目」と呼ばれる地名が存在していました。
しかし、1989年に大阪市東区と南区が中央区に合併した際に京橋という地名は消滅しました。歴史ある地名が消えたことは寂しいですね。
現在は具体的に「都島区片町2丁目、都島南通り2丁目、東野田町、蒲生1-2丁目、野江1丁目、城東区新喜多1丁目」を指しています。
京橋駅
「京橋」の地名については、理解して頂けたかと思います。
続いて京橋公園へのアクセスで重要な「京橋駅」について見ていきます。
大阪市の乗換駅としては、京橋駅は大阪駅(梅田)周辺、難波駅(心斎橋)周辺、天王寺駅周辺に次ぐ4番目の規模です。
一日あたり、約59万人が利用します。
路線はJR線(学研都市線(片町線)、大阪環状線)、京阪電車の京阪本線、Osaka Metroの長堀鶴見緑地線の3社の路線があります。
これだけの路線があれば、大阪の繁華街へはもちろん、京都や神戸など、関西の主要都市にも行くことが可能です。
京橋駅の歴史
京橋駅の歴史を簡単に説明します。
1895年10月27日 大阪鉄道玉造駅ー梅田駅(現大阪駅)を延伸させた際に京橋駅開設
1910年4月15日 京阪蒲生駅として開業
1912年4月21日 片町線の潟町駅に京橋口乗降場が開設される
1932年10月30日 国鉄京橋東側へ移転
1949年10月1日 京阪蒲生駅が京橋駅と改名
1961年4月25日 城東線が大阪環状線の一部へ
1970年4月15日 駅ビル内に京阪モールが開設
1990年3月20日 Osaka Metro京橋駅が開業
このように、なんと明治時代から京橋駅の歴史は続き、現在に至っています。
はじめは大阪鉄道しかなかった電車が、京阪電車、Osaka Metroも加わり、現在の繁華街としての京橋駅へ発展していきました。
また歴史を語るうえで欠かせないのが、戦争による被害です。
1945年8月の大阪大空襲により、京橋駅も大きな被害を受けました。
当時、城東線(現在の大阪環状線)は電車の物陰となっていたため、800人ほどが避難していました。しかしそこに1トンの爆弾が落下し、避難していた人々は被害にあいました。
その後、1947年8月に慰霊碑が建てられ、毎年8月14日に慰霊祭が行われています。
日本人としては、この歴史も胸に刻んでおきたいですね。
コムズガーデン
次は京橋公園を語るうえで外せない、「コムズガーデン」について解説しますね。
コムズガーデンは大阪地下街が経営している、ショッピングモールです。
1990年に大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線の開業に伴い、開設されました。
一般的に地下街といえば窓がなく、薄暗い印象があります。
しかしコムズガーデンは、地下街の構造としては珍しく、地下2階までのオープン構造となっています。
そのため地下構造のデメリットである薄暗さを感じることなく、太陽の日差しが地下2階まで入り込みます。
ショッピングやレストランでの食事も、日の日差しを浴びながら行うと気持ちも明るくなりそうですね。
また万が一の災害時にも、吹き抜け構造のため避難しやすいとのメリットがあります。
コムズガーデンでショッピングを楽しんだ後、京橋公園の緑で癒されるのもいいですね。
京橋公園の見どころ
続いて京橋公園の見どころを解説します。京橋公園に行く前にぜひチェックしてください。
なぜ、都会のオアシス?
京橋公園近くには、大企業が多く立ち並ぶ大阪ビジネスパーク、地元民に昔から愛される京橋中央商店街、京阪モールなど多くの建物が並んでいます。
一方で京橋公園は、公園全体にわたり四季折々の植物が植えられています。
多くのビルが立ち並ぶ中、京橋公園の植物の緑は、パソコンやスマホの光で疲れた目を癒してくれそうですね。
コムズガーデンおすすめランチ
コムズガーデンにあるレストランの中でも、一押しメニューを紹介していきます。
地下にいながら日の光を浴び食事するもよし、テイクアウトし京橋公園内で緑に癒されながら食事するのも良いですね。
〇串の棒 京橋店
まずは大阪名物の串カツ!
夜のコースメニューは4000円~とお高めです。
しかし、ランチは串カツ定食940円~と高コスパで大阪名物が頂けます。
内容も串カツ8本、ご飯、味噌汁、サラダ、漬物、小鉢付きとボリューム満点です。
〇古潭 京橋コムズ店
次は昭和43年に大阪で生まれた老舗ラーメンです。
スープはしょうゆ、みそから選ぶことができます。
もちろん餃子やチャーハンなどのサイドメニューも充実。
ラーメン一杯580円~。
なんと自宅でもお店の味を楽しめるよう、持ち帰りラーメンも販売されています。
〇五右衛門 京橋店
次はパスタなのにお箸で食べることで有名なスパゲッティー「洋麺屋五右衛門」です。
本場イタリアのスパゲッティ、オリーブオイル、熟成チーズなどを直接輸入しています。
さらに日本人好みになるよう、なんと器まで有田焼のオリジナル商品を使用しているとのこと。
また五右衛門では期間限定のスパゲッティも販売されているため、季節ごとに訪れたくなりますね。
〇サンマルクカフェ 京橋コムズガーデン店
次は全国的にもよく知られている、サンマルクカフェです。
焼きたてのチョコクロワッサンが有名ですね。
Osaka Metroから京阪・JR線への乗り換えに通る場所です。
ランチの時間がない時でも、気軽にテイクアウトもできます。
〇四六時中 京橋店
次は「ご飯」「だし」で三度の楽しみ方ができる「おひつごはん 四六時中」です。ランチメニューでは890円~海鮮やお肉など、季節に合わせたおひつご飯を楽しむことができます。
メニューも豊富なため、家族や恋人とシェアするのもいいですね。
京橋公園の地下にあるコムズガーデンのおすすめ、見どころについて解説しました。
今回紹介した以外にも、魅力的なレストランやカフェがたくさんあるので、何度でも通いたくなること間違いなしです。
京橋公園付近
実は京橋駅には、京橋公園・コムズガーデン以外にも魅力的なスポットがたくさんあります。
せっかく京橋に来たなら立ち寄ってほしいスポットを紹介します。
京阪モール
1970年に京阪京橋駅の高架化に伴い、開業されました。
当時は京阪電車初の大型ショッピングモールであったため、開業前から地域の方々に期待されていたそうです。
地下1階には食品フロアがあり、デパ地下ならではのお惣菜やスイーツを買うことができます。
有名店の551の蓬莱やGODIVAもあるため、お土産やプレゼントにも最適ですね。
大阪城公園
京橋公園近くの観光スポットとして忘れてはいけないのが「大阪城公園」です。
京橋駅から、大阪環状線外回り電車に乗ると一駅で行くことができます。徒歩でも25分ほどで到着するため、のんびり大阪の街並みや寝屋川を見ながら散歩するのもよさそうですね。
大阪城公園内には皆様ご存じ「大阪城」があります。
天守閣は外観5層、内部8階建ての博物館になっており、大阪の歴史を学ぶことができます。
また「大阪城音楽堂」「大阪城ホール」では、有名アーティストが連日コンサートを行っており、音楽を楽しむことができます。
その他にも「野球場」「弓道場」などが設立されていたり、公園内をランニングやウォーキングをして楽しむ人も多く、スポーツも楽しむことができます。
京橋公園、京阪モール、大阪城公園だけでも、一日過ごすことができます。
アクセス
住所:〒534-0024
大阪府大阪市都島区東野田町2-6
続いて京橋公園へのアクセスを解説していきます。
大阪駅方面から
大阪の中心、JR大阪駅(梅田)からは大阪環状線、外回り電車に乗ると3駅(大阪→天満→桜ノ宮→京橋)で到着します。
大阪駅でショッピングや食事を楽しんだ後、京橋公園で植物に癒されてもいいですね。
新大阪駅から
続いて新幹線の到着駅、新大阪駅からのアクセス方法です。
新大阪駅からは2ルートあります。
①新大阪駅からJR京都線快速、播州赤穂行に乗り、JR大阪駅にて環状線へ乗り換えます。
大阪駅からは、先ほど解説した通りです。
②Osaka Metro御堂筋線、なかもず行きに乗り、淀屋橋駅で京阪本線、萱島行に乗り換えます。関西ではお馴染みの「京阪乗る人、おけいはん」の京阪電車の雰囲気を楽しみたい方には、この移動手段がおすすめです。
関西国際空港から
最後に空の玄関口、関西国際空港からのアクセスです。関西空港駅からJR関空快速、天王寺行の電車に乗ります。天王寺駅でJR環状線、外周り電車に乗り7駅で京橋駅に到着します。
どの駅からも、乗り換え2回で行くことができ、アクセス良好です。
まとめ
今回はショッピングも楽しめつつ、自然に癒されることもできる大阪のオアシス、「京橋公園」について解説してきました。
ぜひ大阪に来た際は、立ち寄ってみてください。